近視の原因には様々な説があります。
現状、医学的にハッキリとした原因は解明されていません
有力なものには「環境説」と「遺伝説」がありますが、どちらか一方が原因ではなく、両方が複雑に絡み合って発生する可能性が高いと言われています。
■ 環境説
これは近視の原因説の中で、最も有力とされている説です。
具体的には習慣的にテレビでもゲームでもパソコンでも何でも、近くの物を見続けたり、目を酷使することによって、近視になってしまうという説です。
これらが原因で目が悪くなるというのは、誰でも聞いたことがあるでしょう
人間の目には毛様体筋というピントを調整する筋肉がありますが、この筋肉は近くの物を見るときと、遠くの物を見るときで、まったく異なる動きをします。
この動きが正常に行われないと、ピント調整も正常には働きません。
ピント調整がおかしくなると物が見えづらくなりますが、毛様体筋というのは近くの物を長く見続けていると、疲れからこり固まってしまうことがあります。
そうなると、遠くを見ても毛様体筋が正常に働いてくれず、見えづらくなってしまい、これが慢性化してしまうと、近視になってしまうという訳です。
しかし、人によっては一時的な近視(仮性近視)にはなっても、まったく慢性化しない人もおり、慢性化しやすいかどうかは「遺伝の差」になります。
■ 遺伝説
名前の通り両親の遺伝が原因という説です。
近視の遺伝率は89%と言われることもあれば、5%と言われることもありますが、現状では「89%の高確率で遺伝する」という説が有力です。
また、これまでは近視に関係する遺伝子が不明でしたが、近年の研究では「LEPPEL1」という遺伝子の変異が原因であることが特定されました。
このLEPPEL1という遺伝子は、眼球のコラーゲンを形成する為に必要な遺伝子なのですが、欠損していると異常なコラーゲンが作られてしまいます。
そうなると、眼球が通常よりも長くなり、楕円形になってしまいます。
楕円形になると、外から入ってきた光の焦点が上手く合わせられない状態=ピントが正常に合わせられない状態になりますので、近視になるという訳です。
このような近視になる遺伝子に関しては、今でも様々なところで研究が行われていますので、今後新しい情報が出てくる可能性は十分にありますね。
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